大塚製薬と言えば商品の奇抜なネーミングで有名ですが、なかでも印象に残るのが「野菜の戦士」ではないでしょうか?気になる「野菜の戦士」の誕生秘話について、4回シリーズでお届けして参ります。
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プロダクトマーケティングマネージャー 吉開崇氏
―野菜の戦士は、その前身が「マサイの戦士」という発酵乳飲料だったそうですが、本当ですか?
吉開氏 「マサイの戦士」は現在では販売されていませんが、「野菜の戦士」のルーツとなった商品であることは確かです。
―その経緯について教えて下さい。
吉開氏 そもそもは1980代、WHO(世界保健機構)が行ったCardiovascular Diseases and Alimentary Comparison Study(循環器疾患と栄養国際共同研究)がきっかけです。これは循環器疾患の予防のための研究で、その中で「世界でもっとも健康的な民族はどこか」という調査が行われました。
世界各地が調査対象となった中でとくに注目されたのが、ケニア南部からタンザニア北部に住むマサイ族だったのです。
―マサイ族の食生活はどのようなものだったのですか?
吉開氏 マサイ族は牛乳を主食として、1日に3〜10リットルも飲む生活をしていました。
通常、乳脂肪を大量に摂ると健康状態が心配されますが、マサイ族を調べたところ、BMI、血圧、コレステロールなどの健康指標がすべて正常だったのです。
―そこにヒントがあると?
吉開氏 彼らは牛乳をキブと呼ばれるひょうたんの筒に入れ、狩のときも、片時も離さず携帯していました。その様子を見て、この習慣に何かヒントがあるのではないかと思い調査が行われました。その結果、自然発酵した乳酸菌が入っていたのです。
―その乳酸菌が、マサイ族の健康の源だったわけですね。
吉開氏 牛乳をキブに入れて移動するうちに自然と発酵したようです。しかもこの発酵乳から検出された乳酸菌は、ミルクでなくても生きていけるという特長があったのです。
―ミルクでなくても生きていける乳酸菌とは?
吉開氏 乳酸菌にはご存知のとおりミルクに生息する「動物性乳酸菌」と、ミルク以外の野菜など植物に由来する「植物性乳酸菌」があります。今でこそ「植物性乳酸菌」はメジャーですが、当時、ミルクに植物性乳酸菌が生息していると分かったことは大発見でした。
―それを大塚製薬ではすぐさま製品化へとつなげたわけですね。
吉開氏 そうです。「マサイの戦士」は植物性乳酸菌「L.プランタム」利用した世界初の発酵乳で、生乳やお茶から抽出したポリフェノールなどを原料とした、とても特徴のある商品でした。
| 健康が気になる人には欠かせない植物性乳酸菌ですが、大塚製薬がその先駆者だったとは。次回はその植物性乳酸菌と「野菜の戦士」の健康効果にスポットをあててみます。 |
(⇒第2回へと続く)