女性ホルモンを増やす方法ってあるの?女性ホルモンのホントのところ

知っておきたい!女性ホルモンのホントのところ
女性の美と健康に関わる重要な「女性ホルモン」ですが、正直よく分からないという方も多いのでは?
「女性ホルモンってそもそも何?」「女性ホルモンにはどんな種類があるの?」
「女性ホルモンを増やす方法はあるの?」など、多くの方が思う様々な疑問。

特に40代以降の女性が感じる心身の変化には、この女性ホルモンが大きく関係しています。
ホルモンバランスを整えたり、活性化させたり、あるいは女性ホルモンに似た働きをする成分を摂ることで、女性ホルモンバランスの乱れに対策することができます。
この対策に、女性ホルモンを増やすという事を考えられる方もいらっしゃいますが、実際には女性ホルモンを増やす事はできませんし、過剰な女性ホルモンは健康を損ねることも。

そこで、女性ホルモンを増やす方法ではなく、身近にできるオススメの“ホルモン対策の方法”をご紹介します。
まずは知っておきたい!
女性のリズムに関連する女性ホルモンとは?

ホルモンは体内で分泌される物質で様々な器官や組織をコントロールしています。その中で、女性特有のカラダつきやカラダのリズムに大きな影響を与えるのが「女性ホルモン」です。
この女性ホルモンは卵巣から分泌されるホルモンで、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があるのをご存知でしょうか?

エストロゲンについて

女性らしさに関わる
卵胞ホルモン:エストロゲン

代表的な女性ホルモンであり、女性らしいカラダをつくるのがエストロゲンです。
肌や髪の潤いを守ったり、女性特有の丸みを帯びたカラダをつくったり、女性のカラダ全体の健康を支える役割も果たします。また、脳や自律神経にも働きかけるため女性の心身に大きく影響するのが特徴です。

妊娠をつかさどる
黄体ホルモン:プロゲステロン

プロゲステロンは受精卵の着床のために子宮内膜を整えたり、基礎体温を上昇させたりする働きがあるなど、妊娠維持に活躍します。
体内に水分を保つ作用もあり、生理前に体に変化が現れるのは、プロゲステロンの働きと言われています。

プロゲステロン

この2つの女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、月経と連動し、 一定の周期でそれぞれの分泌量のバランスを変化させます。
まず生理後はエストロゲンが一気に増加。ピークを迎えた後、減少しつつある時に排卵が起こります。
一方、排卵前から少しずつ増加していたプロゲステロンは、排卵後エストロゲンと共にさらに増加しますが、生理前にはその両方が減少します。この周期は約28日というスパンで発生しますが、女性の心身の変化は、この「エストゲン」と「プロゲステロン」の分泌量バランスが変化したときに現れます。

ホルモンの変化
年齢と共に減少する女性ホルモン
エストロゲンの変化

2つの女性ホルモンの中で、特に“女性らしさ”に関連するのが「エストロゲン」。
女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンの量は、ティースプーン1杯ほど。
そのわずかな量に、女性の美と健康が関与しているのです。

そして結論として言ってしまえば、この女性ホルモンを増やすことはできません。
なぜなら、その分泌量は年齢と共に大きく変化し、そのピークは20代後半から30代前半。
30代後半になるとその分泌量は徐々に低下をはじめ、その後は減少を続けるのみ。
卵巣の中の卵胞が減り、特に閉経前後の45〜55歳には激減していきます。

「イライラ」「不安感」「急な汗」など女性特有の“ゆらぎ”が起こるのはこの頃です。
さらにこの年代は生活環境的にも家庭や仕事で、疲れやストレスがたまりやすく、若い頃のようにムリが効きにくくなるためホルモンバランスが乱れがちです。
逆に言えば、この女性ホルモンの減少に対しての対策をしっかりすることが、“ゆらぎ”の緩和にもつながるのです。

エクオールとは?
年齢と共に減少する
女性ホルモン対策に!

日本人女性の2人に1人が作れない、
“女性ホルモンに似た働き”をする
大豆由来の成分「エクオール」を
ご存知ですか?

女性ホルモンをコントロールする方法!

女性ホルモンの分泌量は年齢と共に減り、50代後半になると、卵巣はわずかな女性ホルモンしか分泌しません。何らかのタイミングで女性ホルモンが増えることもなく、女性ホルモンは年齢と共に減少を続けるのみです。

一方、この女性ホルモンの減少に対しての様々な対策は可能です。重要なのは、女性ホルモンを増やすという考えではなく、「女性ホルモンをコントロールする」「女性ホルモンを補う」という考え方を持つこと。
実際に、女性ホルモンを補うという観点で、“女性ホルモン補充療法”や“女性ホルモンに似た働きをする成分を摂取する”といった方法もあります。
加えてここでは、自分で手軽にできる対策をご紹介します。

バランスの良い食事その1
バランスの良い食事そもそも、女性ホルモンを増やすような特別な食事は存在しません。しかし、バランスの悪い食生活は女性ホルモンにも良くありません。肉や魚、大豆のたんぱく質、野菜、炭水化物、少量で良質な油をバランスよく摂るよう心がけてください。
特に良いとされるのは、納豆や糠漬けなどの発酵食品、ネギ、ゴボウ、バナナなどのオリゴ糖、食物繊維などを多く摂取して腸内環境を整えること。食生活を和食中心にしてみることもオススメです。
良質な睡眠その2
睡眠睡眠不足になると、自律神経のバランスが崩れ女性ホルモンにも悪い影響が。遅くとも12時には寝て7時間の睡眠を確保し、寝る前2時間は食べない、寝る直前のパソコンや携帯電話は控える、寝る前の熱いお風呂は控える、などの睡眠の質を上げる心がけをしてみて下さい。
女性ホルモンを増やすことは叶いませんが、心身からホルモン対策をすることができます。
カラダを積極的に動かすその3
ヨガ増やすことができない女性ホルモン。しかし、カラダを動かし、血行とカラダの代謝を良くすることで、女性ホルモンにも良い影響を与えることができます。暮らしの中に軽い運動をまめに取り入れていくことが大切です。とくにヨガやストレッチは、ゆっくりカラダを動かせるうえ、深く呼吸をすることでカラダの緊張がやわらぐため、より効率的。デスクワークをしている方は、特にこの血行と代謝が悪くなりがちなので、1時間に1回は立ち上がっての背伸びがオススメです。

コラム 女性ホルモンに似た働きをする成分
知っていますか?
女性ホルモンに似た働きをする「大豆イソフラボン」
大豆食品に含まれる「大豆イソフラボン」。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンと化学構造が似ており、よく女性ホルモンを増やすと誤解されますが、正しくはエストロゲンと“似た働き”をする成分です。特に40代以降、心身に変化を感じる女性特有のゆらぎ対策に期待されてきました。

女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンなら、大豆や豆腐や納豆、味噌など、日々の食事で摂ることができます。
大豆イソフラボンと腸内細菌により産生。
大豆由来の成分「エクオール」
女性ホルモンの1つであるエストロゲンと似た働きをするとされてきた「大豆イソフラボン」。しかし近年の研究で、「大豆イソフラボン」のパワーの源は「エクオール」という成分であることがわかりました。

この「エクオール」は「大豆イソフラボン」が体内の腸内細菌によって変換されて作られます。しかも、「エクオール」は「大豆イソフラボン」のままと比べて、より女性ホルモンに似た働きをすると言われています。
エクオールは女性の2人に1人は作れない
大豆イソフラボンが体内の腸内細菌のチカラで変換されて生まれる「エクオール」。
しかし、大きな問題が1つ。それは、この「エクオール」を、体内で作れる人と作れない人がいるということ。実はこのエクオールを産生させるための腸内細菌を、日本人の場合、2人に1人しか持っていないのです。

また、この腸内細菌は子供の頃にその種類が決まってしまうため、大人になってから、エクオールを作り出す腸内細菌を持つことはできないと言われています。
しかし、このエクオールは、現在はサプリメントで摂取することもできます。 女性ホルモンを増やすことはできませんが、似た働きの成分を補うことができるのです。是非活用してみてください。

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