栄養・食生活
料理・レシピ
記事更新日:2026年2月24日
だんだんと暖かくなり、春の野菜が店頭に並び始めていますね。かぶもこれから旬を迎える野菜の一つです。実は、かぶは部位によって、含まれている栄養素が異なるのをご存じですか?今回は、かぶの葉と根、それぞれの栄養素や働き、おすすめの食べ方をご紹介します。
index
かぶは、春の七草の「すずな」として、日本で古くから栽培されている伝統的な野菜です。白くて丸い形の品種が一般的ですが、各地域にさまざまな品種があり、その数は80種類を超えるといわれています。
かぶの主な産地は、千葉県や埼玉県、青森県などです。かぶには旬が2回あり、春(4~6月)と秋から冬(11~1月)に多く流通します。
かぶを選ぶ際は、葉と根の状態をチェックしてみましょう。葉は、鮮やかな緑色で、みずみずしいものが新鮮です。根は、ハリがありひげ根が少なく、きれいな丸型のものほど味がよいとされています。
かぶを保存する際は、葉と根を切り分けるのがポイントです。葉をつけたままにしておくと、根の水分が吸い取られてしまいます。葉と根をそれぞれポリ袋に入れて、冷蔵庫で保存しましょう。葉はさっとゆでて、水気を切ってから冷凍すると、すぐ調理に使えて便利です。
かぶの葉と根に含まれている、代表的な栄養素と働きをご紹介します。
かぶの葉は、β-カロテンが豊富な緑黄色野菜です。β-カロテンは、野菜や果物に含まれている色素成分で、抗酸化作用があるといわれています。
また、体内で必要な量だけビタミンAに変換され、目や皮膚、粘膜などの健康維持に役立ちます。
かぶの葉には、ビタミンCが比較的多く含まれています。
ビタミンCは、人の体内で作ることができないため、食べ物から摂取する必要がある栄養素の一つです。
コラーゲンの合成をサポートする働きがあり、粘膜や皮膚、血管の健康維持を助ける栄養素です。抗酸化作用があり、免疫機能のサポートや加齢にともなう酸化ストレスから細胞を守る働きがあると考えられています。
葉酸はビタミンB群の一つです。
細胞内のDNAの合成や、正常な赤血球の生成に関与しています。また、葉酸は血管の健康を保つために大切な栄養素です。葉酸が不足すると、血液中に「ホモシステイン」というアミノ酸が増え、血管の老化を引き起こしやすくなることがわかっています。
ジアスターゼは、でんぷんを分解する酵素の一つです。
かぶをごはんや麺、パンなどの炭水化物を多く含む食品と一緒に食べると、消化を助ける働きが期待できます。
かぶの葉と根のおすすめの食べ方をそれぞれご紹介します。
かぶの葉は、活かしたい栄養素によって食べ方が変わります。目的に合わせて選びましょう。
β-カロテンは油に溶けやすいため、油脂と一緒に食べることで吸収率がアップします。
油で炒めたり、脂質を含む食品と組み合わせたりするのがおすすめです。
ビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱い性質があります。
かぶの葉のビタミンCを効率よく摂取したい場合は、塩もみして浅漬けや和え物がおすすめ。かぶの葉はアクが少ないので、生でもおいしく食べられます。
かぶの葉には、葉酸だけでなく、ビタミンB1やB2 、カリウムなどの水に溶けやすい栄養素が含まれています。汁物にすると、水に溶け出した栄養素も無駄なく摂取できます。
かぶの根の消化酵素を活かす食べ方や、皮をむくべきかについて解説します。
消化酵素は熱に弱いため、ジアスターゼを摂取したい場合は、生で食べましょう。スライスしてサラダや和え物にしたり、「かぶおろし」にして大根おろしの代わりに使うのもおすすめです。
かぶの根は、皮をむかなくても食べられます。品種やサイズにより、皮のかたさや筋が気になる場合はむいてもOKです。皮をむいても、栄養素を大きく損なうことはありませんので、好みや料理に合わせて使い分けてみてください。
かぶは、葉と根で栄養素が異なります。それぞれの特徴に合わせて調理すると、栄養を効率よく摂取できますよ。旬のかぶは栄養価が高まり、みずみずしさや甘みが増すといわれています。季節の味わいを楽しみながら、体調を整えていきましょう。
病院で10年間、外来・入院患者の栄養管理や栄養指導、NST業務に携わる。2021年よりフリーランスの管理栄養士として、特定保健指導やWeb記事の執筆を中心に活動中。糖尿病や腎臓病、高血圧などの疾患に合わせた食事内容、食べ方の提案が得意。食品や栄養に関する記事の執筆経験は100本以上。食についての疑問や悩みを解決するため、正しい情報をわかりやすく発信している。
日々の
栄養管理の
「たぶん」を
「たしか」に。
あなたのカラダの声を聞き、
必要な栄養を知ることが、
あなたの食習慣の改善へつながります。
早速、Vivooを始めましょう。