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管理栄養士が直伝!「栄養成分表示」の見方を知り、
賢く食品を選べるようになろう!
記事更新日:2026年3月16日
食品や飲料のパッケージでよく目にする「栄養成分表示」。どのような情報が書かれているかご存じでしょうか?栄養成分表示を正しく読み取れるようになると、食品選びはもちろん、食べる量を決めるときにも役立ちます。今回は、栄養成分表示の基本について解説します。
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栄養成分表示とは?
栄養成分表示とは、食品に含まれている栄養素や量について、包装容器(パッケージ)に示したものです。私たち消費者が自分に合った食品を選べるように、どの栄養素がどのくらい含まれているかが明記されています。
表示のルールは「食品表示法」という法律で定められており、加工食品や生鮮食品、食品添加物などが対象です。栄養成分表示において表示が義務付けられているのは、熱量(エネルギー)、タンパク質、脂質、炭水化物、食塩相当量(ナトリウムの量を換算したもの)の5つです。
また、糖質や食物繊維、ビタミンなど、任意で表示できる項目もあります。これらは、消費者の健康管理に役立てたり、商品の特性を伝えたりする目的で記載されている場合が多くみられます。
表示が義務付けられている5つの項目について
5つの項目は、消費者自らが栄養バランスを意識し、自分に合った食品を正しく選べるよう、法律で表示が義務付けられています。それぞれの働きや特徴をご紹介します。
熱量(エネルギー)
熱量のもとになる主な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物の3つです。この3つの栄養素をどのくらい摂るかによって、摂取エネルギーが概ね決まります。熱量は、私たちが生きていくのに必要である一方、とりすぎは体重の増加につながります。
タンパク質
タンパク質は、筋肉や皮膚、髪の毛などの人の体を構成する栄養素です。不足は体重減少や筋力の低下、とりすぎは体重増加や腎機能の低下との関連があると考えられており、研究が進められています。
脂質
脂質は主にエネルギー源として利用されるほか、細胞膜を構成したり、栄養素の吸収を助けたりする働きがあります。とりすぎは体重の増加やコレステロールの上昇を招く一因となるため、量と質のバランスが大切です。
炭水化物
炭水化物は、体や脳のエネルギーになる栄養素です。とりすぎは、体重の増加や血糖値の上昇の一因となる可能性があります。
食塩相当量(ナトリウムの量を換算したもの)
栄養成分表示では、消費者がイメージしやすいようにナトリウムの量を「食塩相当量」に換算して記載しています。過剰な摂取は高血圧などのリスクを高める一方で、摂取が不足すると体のさまざまな働きに影響をあたえるため、適切なバランスが大切です。
表示単位に注意!
栄養成分表示を見る時に、必ず確認したいのが「食品の表示単位」です。食品の表示単位には、主に100g、100ml、1食分、1包装などがあります。表示されているのが100gあたりなのか、1食分あたりなのかによって、熱量や栄養量が変わるため、必ずチェックしましょう。
例えば、ペットボトル飲料の栄養成分表示は、100mlあたりで表記されている場合が多くみられます。ジュースを500mlのペットボトル1本分飲んだ時の熱量が知りたい場合、「100mlあたりの熱量×5」と計算する必要があります。
自分が摂取する熱量や栄養量を知るには、自分がどのくらいの量を食べたり飲んだりするのかを想像しながら計算することが大切です。
アメリカと日本の栄養成分表示の違い
国によって、栄養成分表示のルールは異なります。アメリカの栄養成分表示は、表示義務項目が日本より多いのが特徴です。
アメリカでは、基本的な項目に加えて、主に以下のことが義務付けられています。
- 1食分あたり(サービングサイズ)での記載
- 添加されている糖やトランス脂肪酸量の記載
- アメリカ人が不足傾向にある栄養素量の記載(カルシウム、鉄、ビタミンD、カリウム)
肥満が社会問題となっているアメリカでは、消費者が正確な情報をもとに食品を選べるよう、日本よりも一歩踏み込んだ表示制度が整えられています。
栄養成分表示を理解して、食品選びに役立てよう
栄養成分表示は、食品に含まれる栄養素や量を知り、自分に合った食品を選択するための大切な情報です。表示が義務付けられている5項目や表示単位を正しく理解することで、食品のとりすぎや不足を防げます。栄養成分表示を上手に活用し、日々の健康管理や体重管理に役立てていきましょう。
教えてくれたのは:Eatreat管理栄養士 池野三奈美さん
病院で10年間、外来・入院患者の栄養管理や栄養指導、NST業務を担当。現在はフリーランス管理栄養士として、特定保健指導やWeb記事の執筆を中心に活動中。根拠に基づいた内容をわかりやすく伝える文章づくりが得意。病院や保健指導での経験を活かし、読者が「これならできそう」と感じる具体的な提案を盛り込むことを心がけている。
参考文献
- 厚生労働省:「「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書」 (参照:2026年1月5日)
- 消費者庁:「食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン」 (参照:2026年1月5日)
- Food and Drug Administration:「What's on the Nutrition Facts Label」 (参照:2026年1月5日)
- 一般社団法人 日本肥満学会:「肥満症診療ガイドライン2022」 (参照:2026年1月5日)
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