更年期を迎えたら、骨にも注目です。骨の健康を手に入れていつまでもキレイに

骨の健康はキレイのたえにとても大切です

顔のたるみの原因は、これまで肌のハリや水分量と考えられてきましたが、最近の研究では土台を支えている「顔面骨密度」にもその一因があることがわかってきました。

骨密度と聞くと、身体全体を支える骨のことを指すイメージが強いと思いますが、年齢とともに減少する骨密度を維持することは見た目の美しさにも少なからず影響を及ぼしているのです。

肌のたるみや眼の落ち込み、鏡に映った顔を見て「老け顔」を感じたら、骨の健康を意識しましょう。

肌のたるみや眼の落ち込みは、「顔面骨密度」の低下が原因かも?

女性ホルモンの量は、骨密度に影響します

40代以降、女性は骨密度が下がり始めることがわかっていますが、これは女性ホルモン・エストロゲンが減り始めるのとほぼ同じタイミングです。

肌や髪や爪など、変化に気づきやすい部分のケアは既に意識されている方も多いと思いますが、骨の老化に気づいて行動を起こしている方はまだまだ少ないのでは?

男性と女性の差に注目。年齢別骨密度

顔面骨密度って何?

顔面骨密度とは、顔の筋肉を支えている骨の量のことです。骨密度とは骨に含まれるミネラルが、単位面積当たりどのくらいあるかを示すもの。骨の強さに大きく影響します。

女性ホルモン・エストロゲンの分泌が低下すると、年間2%ほど骨密度が低下するといわれ、10年間で20%の骨密度が低下します。顔面の骨もこの例外ではありません。

たるみには、肌組織の下にある脂肪の下垂や、筋肉の衰えも関係しています。骨は、それらすべての組織の基礎となる部分。土台が萎縮すれば、必然的に上に乗っている肌はたるんできます。また、眼窩(がんか:眼球が入っているくぼみ)も広がって落ちくぼんで見え、老け顔がさらに進行してしまいます。骨密度が高いほど肌にハリがあるというデータもあり、骨と見た目の若々しさとは深い関係があるのです。

顔面骨密度の減少は40代から

アメリカの研究によると、腰椎の骨密度減少は61歳以上の高年層で見られるのに対し、顔面の骨密度減少は41〜60歳の中年層で、既に見られました。顔面骨密度に関しては、40代から減少が始まると考えておいたほうがよいでしょう。

顔の肌の土台となる部分なので、スカスカにならないように、できるだけ早くからケアしておきましょう。

顔面の骨密度は、41〜60歳の中年層ですでに減少

顔面骨密度を低下させないためにできることとは?

骨の老化を防ぐためには、食べ物に気をつける、適度な運動を行うなど、
今からでも予防をしておくことが大切です。顔面骨密度でいえば、硬めのものを食べてよく噛む、口を動かしてしゃべる、笑うなど、骨を動かして刺激を与えるのもおすすめです。

骨の健康のために@カルシウムとビタミンDを摂る

骨密度を高めるには、骨や歯の形成に大きく関わる栄養素・カルシウムの
摂取が必要不可欠です。

カルシウムが多く含まれている食品には、牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの
乳製品、しらす干し・イワシの丸干しなどの魚類、小松菜・チンゲン菜などの
野菜類、納豆や豆腐などの大豆類があります。

加えて、カルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素といわれている
ビタミンDの摂取もお忘れなく。きくらげや干ししいたけなどのきのこ類は
ビタミンDが豊富。積極的に摂ることがオススメです。

骨の健康のために2 ホルモンバランスを整える

骨密度のピークは20代〜30代といわれており、加齢とともにどんどん減少して
しまいます。特に女性は閉経を迎えると、骨の破壊を防いだり、骨の形成を促進
していた女性ホルモン・エストロゲンの分泌量が急速に減少し、骨がもろくて
骨折しやすい状態になってしまうのです。

骨密度の低下は、将来寝たきりになるリスクにつながります。それを避けるためには女性ホルモンに似た働きをしてくれる大豆イソフラボンで、ホルモンのバランスを整えることが大切です。

性ホルモンに似た働きは「エクオール」が担っていた

しかし、研究が進むにつれて、女性の美容と健康をサポートしてくれるのは大豆イソフラボンそのものではなく、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、腸内細菌の力を借り、変換されて産み出される「エクオール」であることがわかってきました。

実際に「エクオール」の摂取で骨密度の減少を50%抑えたという結果が報告されています。

エクオール摂取で骨密度の減少が抑制できる

日本人女性の2人に1人は、エクオールを腸内で作れない

しかし、大豆イソフラボンから「エクオール」を産生できる腸内細菌を持っているのは日本人の2人に1人。さらにエクオールを作れる人でも、腸内環境の変化によって、エクオールが作れなくなってしまうこともあるといわれています。

エクオールは1〜2日間でほぼ全てが体から排出されてしまい、体内に蓄積されることはありません。そのため、毎日摂取することが大切です。毎日エクオールを摂取するためには、「エクオール」を直接摂取できるサプリメントを活用することもオススメです。

骨の健康には、ホルモンバランスの管理と日々の食生活の改善が重要です。
見た目も中身も若々しくいるために、ぜひ毎日実践して頂ければと思います。

自信ある笑顔のために骨の健康を意識!

[厚労省「日本人の食事摂取基準」(2015年度版)・「国民健康・栄養調査」(平成26年)]