女性ホルモンの量は骨量に影響している!?骨粗しょう症が気になる方の対策は

更年期以降は骨密度の低下に注意

身長が縮んだと感じたり、背中が丸くなった、腰や背中が痛いなどに思い当たったら、それは骨粗しょう症のサインかもしれません。

骨が脆くなると、体重がかかるだけで骨折することも。
腕や脚の付け根、手首などが骨折しやすい場所です。

転んで骨折し、そのまま寝たきりになる場合もありますから、骨は大切に守っていきたいですね。

骨粗しょう症はなぜ起きる?

女性ホルモン・エストロゲンには、骨の形成を促し、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きがあります。

ところが40代以降になると、それまで骨を守っていたエストロゲンの分泌量が減少するため、骨密度が低下し、骨の質も劣化して骨が脆くなり、骨粗しょう症となるのです。

エストロゲンの分泌が低下すると、年間2%ほどの骨密度が低下するといわれ、10年間で20%の骨密度が低下します。

男性と比較するとその差は歴然。骨粗しょう症患者の9割は女性とも言われます。
女性は閉経を迎える50代以降に骨粗しょう症が急増します。

男性と女性の差に注目。年齢別骨密度

日本人はカルシウム不足?

カルシウムは日本人に不足している栄養素です。また、一度にたくさん摂っても体にためておくことができないため、普段からカルシウムを含む牛乳やヨーグルト、大豆食品を積極的に摂りましょう。加えて、骨の新陳代謝を促すために適度な運動を心がけてください。

牛乳は200ccで220mg、納豆は1パックで50mg、油揚げは1/2枚で168mgものカルシウムを含んでいます。

カルシウムの吸収を助けるビタミンDと共に、1日の摂取推奨量650mgを満たすように心がけましょう。

骨の健康維持に役立つエクオール

大豆や大豆食品に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されてできるエクオールは、エストロゲンとよく似た働きをするため、エストロゲンが減少する時期の健康を支える働きが期待されています。

エクオールの摂取と骨密度の変化についての研究では、エクオールを産生しない45〜60歳の閉経後女性93人を対象に、エクオール1日10mg摂取群とプラセボ(対照偽成分)摂取群の1年後の骨密度の変化を計測しました。

その結果、エクオールを10mg摂取したグループの骨密度の低下が有意に少ないことが証明されました。

エクオール摂取で骨密度の減少が抑制できる

日本人女性の2人に1人は、エクオールを腸内で作れない

しかし、大豆イソフラボンから「エクオール」を産生できる腸内細菌を持っているのは日本人の2人に1人。

さらにエクオールを作れる人でも、腸内環境の変化によって、エクオールが作れなくなってしまうこともあるといわれています。

エクオールは1〜2日間でほぼ全てが体から排出されてしまい、体内に蓄積されることはありません。

そのため、毎日摂取することが大切です。毎日エクオールを摂取するためには、「エクオール」を直接摂取できるサプリメントを活用することもオススメです。

カルシウムやエクオールを意識して摂ることで、
更年期以降も骨の健康を維持しましょう。

早めの対策で骨密度の低下を抑えましょう!