

今までと同じようなものを食べ、変わらない生活をしているのに体重が増えているとしたら、40代以降エストロゲンが減ってきたことが原因の一つと考えられます。
エストロゲンにはコレステロールの値を正常にして、脂肪の代謝を促す働きがあり、肥満の抑制になります。
また、加齢により基礎代謝量が落ちてくることも太る要因になるので、筋肉を維持する軽い運動やお風呂で温まる習慣も心がけましょう。
以前よりも間食がやめられなくなった気がする、
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はそれもエストロゲンの減少が関わっているのです。
間食がやめられなくなるのは、食欲を抑制するホルモン「レプチン」の働きが低下するからです。
レプチンとは「もうお腹いっぱい」と、満腹中枢に指令を出すホルモン。
エストロゲンが減少すると、このレプチンの働きを低下させるため、
ゆらぎ期前よりも食欲が増え、過食を抑えられなくなってしまうのです。
エストロゲン様の働きをするエクオールを摂取するなど、食欲を上手にコントロールしましょう。
何か食べたくなったら、気分転換に外に出るのもオススメです。
肥満には「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」があります。40代以降に急増するのが「内臓脂肪型肥満」。
内臓脂肪が増えると、血液中に分泌される中性脂肪が増え、善玉とよばれるHDLコレステロールが減少します。すると悪玉とよばれるLDLコレステロールが増加していきます。LDLコレステロールが増加すると、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)のリスクが高まります。
40代以降、お腹まわりがたるんできたら内臓脂肪増加のサイン。
見た目の問題だけではなく生活習慣病のリスクが拡大しないよう、食生活の見直しと運動習慣をつけましょう。
エクオールは、大豆や大豆製品に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されてできる成分です。
さまざまな研究を通して、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをすることがわかっており、メタボや血管の健康への働きかけが期待されています。
実際に、エクオールを産生しない閉経後の女性34人を対象に、
エクオール10mg摂取群とプラセボ(対照偽成分)摂取群に分けて試験を実施。
12週間の摂取で、糖尿病や動脈硬化のリスクを示す数値が有意に下がり、
LDLコレステロールが減少したことが明らかになりました。
「中年太り」という言葉が示す通り、40代以降は太りやすい年代です。
まずは摂取エネルギーを調整し、特に甘いものを含む間食類を抑えましょう。1日3回の食事の時間を一定にして、極端に遅い夕食は避け、
食事を楽しんでゆっくりよく噛んで摂りましょう。
また、基礎代謝を維持するために筋トレも有効です。
無理なく続けられる方法をみつけ、意識して体を動かすように心がけたいですね。
自分の適性体重を知り、食事・運動、そしてエクオールで生活習慣病対策に取り組んではいかがでしょうか。
BMIとはボディ・マス・インデックスの略で、
肥満度を示す指標。
世界共通の計算方法で、日本肥満学会ではBMI25以上を肥満と定義しています。
肥満は生活習慣病のリスクが高まる大きな要因となるので、BMI25未満を目指しましょう。
メタボ対策には、日頃から食生活や運動を意識することが大切です。
いつまでも若々しくいるために、できることから始めましょう。