
肌の健康を考えた「健粧品」
製薬メーカーでありながらスキンケア製品の開発に取り組んだのは、エビデンスに基づいたスキンケア製品で、「肌の健康」に貢献したいと考え、1990年に大津スキンケア研究所を設立して製品開発に着手したことに始まります。肌は、からだの表面を覆っている大きな臓器なわけですから。
また、もともと医薬品だけにとどまらず、ポカリスエットやカロリーメイトなど、栄養面から日々の健康をサポートしていた製薬メーカーであったという背景もあります。
また、もともと医薬品だけにとどまらず、ポカリスエットやカロリーメイトなど、栄養面から日々の健康をサポートしていた製薬メーカーであったという背景もあります。


健やかに粧(よそお)うことをサポートする。それが健粧品です。
開発においては、研究者の妻子が開発に一役かっています。洗顔していた40代の奥さんと20代の娘さんの肌を見ていて、「40代の肌を20代の肌のようにできないだろうか…」と考えました。
開発においては、研究者の妻子が開発に一役かっています。洗顔していた40代の奥さんと20代の娘さんの肌を見ていて、「40代の肌を20代の肌のようにできないだろうか…」と考えました。
探し求めた「AMP※1」
皮膚や毛髪の若さや健康などは、エネルギー代謝と密接に関連していますが、それまでの研究から、ある植物にエネルギー代謝を促す作用があることがわかっていました。その後、より効果的な作用を求めて、広く植物を探索しました。自生した植物については、山に採取にいったこともあります。2年近くかけて、植物の発芽や成長に寄与するエネルギー代謝関連成分として、AMP※1を見出しました。
ただ、AMP※1の優れた働きを、どのように肌に生かせばよいのかという点で、さらなる苦労が始まりました。
着目したのは肌の本来の機能
日焼けをしても徐々に元に戻っていきますが、これは肌が日々生まれ変わっているためです。これを「ターンオーバー」といいます。AMP※1には、肌細胞のエネルギー代謝を活発にし、このサイクルを助けてくれるはたらきがあり、ここに着目しました。
美白分野で独自の効能・効果の承認までに2年
インナーシグナル リジュブネイトエキスの効能・効果は、「メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ」というものです。「エナジーシグナル AMP※2」が肌の奥の基底層にある母細胞にはたらきかけることによって、ターンオーバーを促し、「肌にとって不必要になった」メラニンを含んでいる古い細胞を排出してくれます。その結果、シミ・そばかすを防いでくれるという、インナーシグナル独自のアプローチの仕方です。

美白の分野において、新規の効能・効果をもった医薬部外品が承認されるのは前例のないことでした。
メラニンを作ることは本来の生体機能なので、それを阻害するよりも、役割を終えて「肌にとって不必要になった」メラニンを速やかに排出したいというコンセプトで、「エナジーシグナルAMP※2」を開発しました。
メラニンを作ることは本来の生体機能なので、それを阻害するよりも、役割を終えて「肌にとって不必要になった」メラニンを速やかに排出したいというコンセプトで、「エナジーシグナルAMP※2」を開発しました。
「エナジーシグナルAMP※2」は、メラニンの生成を阻害せずに美白効果をもたらします。ですから、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」という従来の効能・効果はあてはまりません。どのような効能・効果の表現にすればよいのかについて、行政と何度もやり取りがあり、そのため、2004年に承認されるまでに2年ほどを費やしました。ミニバン1台ほどの資料を提出したこともありましたが、「シミを何とかしたい。シミができないようにしたい」と願う人の要望に、応えたいという思いで頑張りました。
※1アデノシン一リン酸
※2アデノシン一リン酸二ナトリウムOT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
※1アデノシン一リン酸
※2アデノシン一リン酸二ナトリウムOT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ