一般的なジュースが35円だった昭和40年代、オロナミンCは100円にもかかわらず売上は堅調でした。
ところが昭和48(1973)年のオイルショックが与えた混乱の影響はオロナミンCにも及ぶことに。そこで講じられたのが最新生産システムの導入。なんとあえて設備投資をすることで効率化を実現し、原料高騰によるコストアップを吸収。値上げせざるを得ない逆境のなか、見事に価格を維持したのです。
オロナミンC製造ライン
オロナミンCを象徴する独特な形状の茶色のびん。
この茶色のびん、海外で目にした方もいるのでは。実はすでに昭和60(1985)年からオマーン、バーレーン、カタール、クウェートといった中東各国でも販売。UAE(アラブ首長国連邦)ではメジャー飲料として広く愛されています。
UAE・ドバイの売店と中東で販売されているオロナミンC
発売当初に採用された王冠式のキャップは、昭和46(1971)年にはスクリューキャップに変更されます。ところが世間を騒然とさせた異物混入事件の発生を受け、昭和61(1986)年、一度開けると閉め直せないマキシキャップに変更。
当時小容量のびん飲料のほとんどがスクリューキャップを採用するなか、マキシキャップへの素早い変更は、お客さまの安全や利便性を第一に考えた対応として、多方面から高い評価を受けたのです。
左から順に、王冠タイプ、スクリュータイプ、
マキシタイプ、樹脂製シリング
原料を1500℃以上の温度で溶かし、
びんを成形する
今もほとんど変わらないボトルデザイン、
左が発売当初、右が現在
オロナミンCドリンクにはカラダに必要な5大栄養素のひとつ、ビタミン群(ビタミンC、B2、B6など)が含まれています。オロナミンCドリンクの黄色はビタミンB2本来の色です。着色料は使用しておりません。また、カラダをつくるために大切なアミノ酸やハチミツも入っています。おいしさの秘密は、茶色のビンにもあり、実は光に触れると壊れやすいビタミンを守るため、このビンを使っているのです。
カラダへのやさしさがそのまま詰まっているのがオロナミンC。このような栄養面だけでなく、品質へのこだわりもロングセラーの理由のひとつです。
カラダへのやさしさがそのまま詰まっているのがオロナミンC。このような栄養面だけでなく、品質へのこだわりもロングセラーの理由のひとつです。
平成23(2011)年5月18日。発売から46年の歳月をかけてオロナミンCは小容量ビタミン含有飲料として国内で初めて累計販売本数300億本を突破しました。これを記念し、商品名にちなんだ「ナミの日」、つまり 7月3日を「オロナミンCの日」として、日本記念日協会に登録を申請し、承認をいただきました。ちなみに申請・承認日は300億本を突破した平成23(2011)年5月18日です。
現在では、そのままでは飲みづらいローヤルゼリー、プロポリスに加え、ハチミツやビタミン類等を含んだオロナミンC ROYALPOLISもシリーズとして登場。健康維持や栄養補給を気遣う方のための炭酸ドリンクとして人気です。