「バリン、ロイシン、イソロイシン」というリズミカルな成分名とともに、アスリートや運動愛好家の中では広く知られるようになった
BCAA。活動的な生活を送る人には欠かせない成分です。
ところでこの「BCAA」は何の略かご存知ですか?「バリン、ロイシン、イソロイシン」と思いこんでいる人もいるかもしれませんが、頭文字が合いませんよね。実は「BCAA」とはBranched Chain Amino Acid:分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸の略なのです。
体をつくっているアミノ酸は20種類ありますが、そのうち9種類が必須アミノ酸。なかでも「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3つは筋肉で燃えてエネルギーになるという性質を持っています。いずれも分子構造が枝分かれするような姿をしていることから、3つまとめて「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれているのです。
最近になって耳にするようになった言葉ですが、医療の世界では以前から治療薬に用いられたきた成分です。大塚製薬でも「BCAA」が配合された輸液・栄養剤を販売、現在にいたるまで多くの患者さんに使われています。
そのBCAAを一般の人にも手軽に摂ってもらおうというコンセプトから飲料にすることが決定。
ところが大きな難関が立ちはだかったのです。それは、味。バリン・ロイシン・イソロイシンには独特の苦味・収斂味(しゅうれんみ:しびれるような感覚)があり、お世辞にもおいしいと感じるものではありませんでした。おまけに水に溶けにくく、飲料にするには不向きだったのです。しかし製薬会社として培った技術力を駆使して粘り強く研究をすすめ、2003年、「アミノバリュー」として発売するに至りました。
発売当時は空前のアミノ酸ブーム。多くの企業からアミノ酸を配合した飲料が次々に発売されましたが、その多くは日常生活の中でのライトな健康志向を訴求するものであったのに対し、運動時などのアクティブなシーンを想定したアミノバリューはとてもユニークな存在でした。BCAAが2000mgと高濃度で含有されているのに、美味しく飲める。そんな評価がアスリートをはじめ、体を動かすことに積極的な意識を持つ人たちの支持を集めるようになりました。
ところが大きな難関が立ちはだかったのです。それは、味。バリン・ロイシン・イソロイシンには独特の苦味・収斂味(しゅうれんみ:しびれるような感覚)があり、お世辞にもおいしいと感じるものではありませんでした。おまけに水に溶けにくく、飲料にするには不向きだったのです。しかし製薬会社として培った技術力を駆使して粘り強く研究をすすめ、2003年、「アミノバリュー」として発売するに至りました。
発売当時は空前のアミノ酸ブーム。多くの企業からアミノ酸を配合した飲料が次々に発売されましたが、その多くは日常生活の中でのライトな健康志向を訴求するものであったのに対し、運動時などのアクティブなシーンを想定したアミノバリューはとてもユニークな存在でした。BCAAが2000mgと高濃度で含有されているのに、美味しく飲める。そんな評価がアスリートをはじめ、体を動かすことに積極的な意識を持つ人たちの支持を集めるようになりました。