
『汗の飲料』の開発のカギは、汗にあり

ところが、その試作品を初めて飲んだ社員たちは、「はっきり言ってまずい」「これじゃあ売れない」と大反対。それでも、社長は「汗をかいた後に飲めば、きっと理解してもらえるはず」と自分の味覚と直感を信じて発売を決断したのでした。
1980年4月、汗の飲料は『ポカリスエット』として発売
歩いて配って3000万本!!!
そこで、「サンプリング無制限!」という大きな賭けに出たのです。飲んでもらって説明すれば、きっと理解してもらえる。今、大事なのは商品を売ることよりも、商品コンセプトを伝えることなんだ。そして、おいしいと感じてもらえる、あらゆる場所でサンプリングを開始。ある営業マンは野球場に出向き野球少年へ。また、ある営業マンはサウナの脱衣所で待ち、汗をかいた人に。町中では買い物袋を抱えて汗をかく主婦にも。もちろん商品の説明は忘れないで。配布本数は初年度だけで、なんと3000万本。その頃にはたくさんの人に「おいしい」と認められるまでに。それでも、その後も地道にサンプリングを続けたのでした。
発売から2年目の夏、
『ポカリスエット』はついに爆発的な大ヒット
『ポカリスエット』はついに爆発的な大ヒット
これらの努力が結実したのは、発売から2年目の夏。ついに爆発的なヒットとなったのです。そして、誕生から40年以上。今では世界20カ国・地域以上※で愛されるロングセラー商品となったのです。
※2022年現在

