「水と電解質の補給と吸収スピード」という商品の本質を表現して誕生した、鮮やかなブルーと白い波形のパッケージデザイン。そのデザインは40年以上経った今もほとんど変更されることなく、店頭に並び、人々に親しまれています。しかし、今では普通に使われるブルーも、発売当時、飲料業界ではタブー色だったため、「オイル缶みたい」と言われることも。それでも「デザインは本質を表現するもの」というデザイナーの信念と「商品コンセプトを伝える」という社長の強い意志によって、このデザインは採用されたのです。
ネーミングには、『汗の飲料』という開発コンセプトが伝わりやすいように“スエット”を用い、さわやかな青空を彷彿させる音の響きと語呂の良さから“ポカリ”をプラスして『ポカリスエット』に決定。ところが、あとで調べてみると、“ポカリ”にはこの飲料にふさわしい意味があったのです。“ポカリ”はネパール語で“湖”。ネパールには“ポカリ”の多い“ポカラ”という地名があり、その“ポカラ”には聖なる山として崇められているヒマラヤ山系の水が流れ込んでいました。水が天地からいただいた万物の命であるように、ポカリスエットもカラダに大切な水分であってほしい。ネーミングと社員の思いとが、ぴったりと重なったのでした。
ネーミングには、『汗の飲料』という開発コンセプトが伝わりやすいように“スエット”を用い、さわやかな青空を彷彿させる音の響きと語呂の良さから“ポカリ”をプラスして『ポカリスエット』に決定。ところが、あとで調べてみると、“ポカリ”にはこの飲料にふさわしい意味があったのです。“ポカリ”はネパール語で“湖”。ネパールには“ポカリ”の多い“ポカラ”という地名があり、その“ポカラ”には聖なる山として崇められているヒマラヤ山系の水が流れ込んでいました。水が天地からいただいた万物の命であるように、ポカリスエットもカラダに大切な水分であってほしい。ネーミングと社員の思いとが、ぴったりと重なったのでした。
「人々の健康のためにつくったポカリスエットが、地球の健康にも貢献できたらいいのに。」年々、販売本数を伸ばすポカリスエットの人気を歓びながらも、環境負荷の低い商品について考え、ペットボトルの原料になるペット樹脂の使用量を少しでも削減しようと新しいペットボトルの研究開発に取り組みました。しかし、飲料の容器として、強度をキープしながら原料をギリギリまで削減することは簡単ではありませんでした。
試行錯誤を繰り返して約1年が経った頃、日本初の技術「陽圧無菌充填方式」によって、当時の国内製造の500mlペットボトルでは最軽量のエコボトルが完成。重さはわずか18g。従来の容器27gから約30%もの軽量化(-9g)に成功。たとえ1本で9gの削減でも、年間3億本の生産数を考えると、ペット樹脂が年間2700t削減に。これは、原油換算で約4000kl。燃費10km/lの自動車なら地球を約950周もできるのです。また、薄くなったことでつぶしやすくなり、リサイクルしやすいというメリットが生まれました。省資源でリサイクルがしやすいエコボトルは、2007年、「平成19年度 容器包装 3R 推進環境大臣賞 製品部門最優秀賞」を受賞。ポカリスエットは、人だけでなく地球のことも考えた、健康飲料になりました。
*1、*2:「プラスチック廃棄物処理・処分に関するLCA調査研究報告書」 社団本陣プラスチック処理促進協会2001年3月
*3:走行距離10km/Lで計算をおこなった場合
*4:全国地球温暖化防止活動推進センター 2004年段階